後志が１番❗❗❗

🐻✋１９日公示された衆院選で、札幌圏の北海道１～５区の立候補者は計１５人で確定した。

内訳は、自民党と立憲民主党が５人ずつ、日本維新の会が３人、共産党１人、無所属が１人。各候補は事務所前などで第一声を上げた後、選挙区内を走り回り、マイクを握って公約などを訴えた。

新型コロナウイルス感染拡大を受けた初の国政選挙とあって、第一声では、与野党の候補者ともに、コロナ対策や経済再生策を強調。与党候補は、政権とのパイプを前面に押し出し、インフラの整備や観光振興策の必要性を主張した。

野党候補は、安倍晋三・菅義偉政権の総括や格差是正のほか、消費税減税などについて語った。

自民、公明両党による連立政権の継続か、立憲民主党を中心とする野党に政権を委ねるのかも争点だ。３１日投開票の衆院選が１９日公示された。

北海道４区（小樽・後志管内、札幌市手稲区、西区の一部）では届け出順に立憲民主党新人の大築紅葉氏（３８）、自民党前職の中村裕之氏（６０）＝公明党推薦＝の２氏が立候補し、管内町村部を中心に支持を訴えた。

2氏はいずれも小樽潮陵高校卒業の先輩(中村氏)と後輩(大築氏)の戦いです。

北海道４区では初めての、一騎打ちの与野党対決。両候補は新型コロナウイルスの感染防止に気を配りながら、街頭で熱のこもった舌戦を繰り広げた。

■地方交付税増額させる　大築紅葉氏（３８）＝立新

テレビ局の政治部記者として国政を見て「このままじゃだめだ」と思った。私が政治を変える。「故郷の再生」を目指し、地方交付税を増額させる。私自身の子育ての経験も踏まえ、女性の活躍や子育て支援を徹底したい。児童手当の所得制限の撤廃や、高齢者の医療費の窓口負担軽減も図り、家計を軽くする。

大築氏は羊蹄山が一望できる倶知安町の富士見橋付近で第一声を上げた後、共和、泊、神恵内など７市町村を街宣車で移動。各地で１次産業の活性化や人口減対策を訴えた。

積丹町での街頭演説では「海で働く方と、おいしいウニを守るため、藻場の整備が不可欠だ」と述べ、当選後は１次産業支援に取り組む考えを示した。

午後から故郷の小樽市へ入り、人口が年間２千人ずつ減少している同市の現状について「国は地方創生を叫びながら何をしていたのか」と批判。児童手当の対象拡大など、出産、育児の支援策を拡充する党の政策をアピールした。

新型コロナ下のため、大築氏は演説後に有権者とは握手せず「肘タッチ」を行った。街宣車の乗員に毎朝抗原検査を求めているほか、車内の座席はビニールシートで仕切り、感染防止に努めている。　

■必ず高速道路延伸実現　中村裕之氏（６０）＝自前公

今回で４回目の挑戦となる。一騎打ちは初めてで、非常に厳しい選挙戦だ。３期９年にわたり、素晴らしい古里にしようと頑張ってきた。高速道路の延伸では２０３０年には倶知安インターチェンジまで必ず開通させたい。誰が地域のために仕事ができるか。私の方が必ず皆さんの役に立つ。支援の輪を広げてほしい。　

中村氏は倶知安町の事務所前での第一声の後、管内町村部を回り、１次産業の生産性を高める取り組みなど、３期９年の実績を訴えた。「後志の素晴らしい農産品や海産物を世界ブランドに磨き上げ、皆さんが豊かになるようにしたい」と力を込めた。

高速道路の延伸については「２０３０年に北海道横断自動車道を倶知安まで開通させようという強い思いで予算を確保している」と強調。倶知安―蘭越間の整備に向けた調査費が初めて計上されたことにも触れ「当選すれば事業化まで進める」と主張した。

中村氏は新型コロナ感染防止対策として、マスク着用で街頭演説したほか、訴えを聞く有権者にもマスク着用をお願いした。中村氏は笑顔で「グータッチ」を交わし、支援者から「頑張って」と声を掛けられると「助けてください」と支援の拡大を求めていた

自＝自民党、立＝立憲民主党、共＝共産党、維＝日本維新の会、無＝無所属、公＝公明党推薦、れ＝れいわ新選組推薦、大＝新党大地推薦、［社］＝社民党道連推薦

🐻👍【候補者に対して若者からは冷めた表情も】

衆院選が１９日に公示され、３１日投開票に向けた選挙戦がスタートした。北海道４区（小樽・後志管内、札幌市手稲区、西区の一部）でも与野党の候補者が一騎打ちの戦いを繰り広げる中、今どきの小樽商科大生は有権者として、若者としてどう見つめているのか。公示前後に声を集めると「候補の名前も顔も分からない」と冷めた声が目立つ中、政党や候補者の訴えを真剣に見極めようとする姿もあった。　

「正直、この小選挙区で立候補している人の顔も名前も分からない」。岩手県出身で小樽市在住の２年女子（１９）は淡々と話した。新型コロナウイルス禍でアルバイト先の飲食店が休業となり生活に影響した。だが「要望を言ったとしてもどうせ反映されない」と諦め顔。　

北見市出身で、小樽市で暮らす４年女子（２１）は「就職活動が忙しく、あまり考えてなかった。どこの党が勝っても、どうせ変わらないと思ってしまう。期待も特にない」と冷めた表情で話した。