後志が１番❗❗❗

🐻✋道外で相次いだ列車内での乗客刺傷や放火などの事件を受け、道内の公共交通機関が安全対策に腐心している。ＪＲ北海道は警戒を強化しているが、車内で同様の事件が発生し駅間で緊急停車した場合、首都圏と比べて駅と駅の距離が長く、社員や警察の到着に時間がかかる特有の課題を抱える。

不審物の持ち込みを防ぐ金属探知機設置や手荷物検査実施も難しく、同社は「対策強化には限界もある」としている。

「偶然居合わせた人が車内で火を付けると思うと怖い」。定期的にＪＲを利用する札幌市西区の主婦川崎文恵さん（６９）は一連の事件に不安を覚える。

首都圏では８月に小田急線車内で乗客が切りつけられ、１０月末には京王線車内で乗客が刺された上、放火される事件が発生。今月８日には九州新幹線車内で放火未遂事件があったばかりだ。

ＪＲは今月から駅構内の巡回を強化し、さらに不審者発見時の通報などを呼び掛けるポスターを改札口を中心に掲示。車内でも注意を促すアナウンスを増やし「発生を抑止したい」（同社）とする。

ＪＲが非常時の安全対策の原則とするのが、２０１１年に上川管内占冠村の石勝線トンネル内で起きた特急列車脱線炎上事故を踏まえて策定した新たな乗務マニュアルだ。

「乗客を降ろすべきだ」との乗務員の意見がすぐに通らなかったことを踏まえ、現場の判断を最優先すると明記。これに基づき、新幹線と在来線の車内で事件が起きた場合、緊急停止するか最寄り駅まで走行するかの判断や、安全確認後に乗客を降ろす決定を原則、乗務員が行うとしている。

京王線の事件を受け国土交通省は、車内で非常用通報ボタンが複数回押された場合は緊急事態と判断し、速やかに停車して乗客を避難させるよう鉄道各社に指示した。しかし、ＪＲはマニュアルを踏まえ、停車と乗客避難の判断は乗務員が行う方針だ。

また、ＪＲは在来線の利用客の多い札幌圏でも駅間が３～４キロ離れている例があり、駅間で緊急停車した際に警察や近隣駅の職員が駆け付けるのに時間を要する。

万一の際にどう身を守ったら良いのか、普段私たちが利用する交通機関に聞きました。

もしこのような事件が普段利用する交通機関で起きた場合、どう対応すれば良いのでしょうか。

東京などで列車内の乗客刺傷や放火事件が相次いだことを受け、ＪＲ北海道と道警は２日、札幌市のＪＲ札幌駅のホームで、不審者への対処を想定した合同訓練を行い、乗客の避難誘導や通報の手順を確認した。

訓練は札幌駅に到着直前の快速「エアポート」車内に包丁を持った男が現れた事態を想定。車掌やＪＲ職員、警察官など約１２０人が参加した。

一方、札幌市内の地下鉄では…乗客にはまず非常通報ボタンで状況を知らせてほしいとしています。

地下鉄では、まず非常通報ボタンで状況を知らせてほしいとしている

🐻👍『地下鉄車内で不測な事態が起きたら❗』(動画約２分50秒)

🐻👍『非常通報装置の使い方❕』(動画約2分50秒)

札幌市交通局 山田 耕司 安全推進担当課長：「"見せる警備"を兼ねて腕章を付けて、駅の警備の頻度を上げる。構内放送で警戒中の周知をする」

札幌市中心部を走る路面電車では…

札幌市交通事業振興公社 平田 俊之 安全指導担当課長：「非常停止ボタンがあり、こちらを開けるとボタンがあります。これを押すと電車は急停止します」

電車がとまった後は手動でドアが開けられます。車に注意しながら降り、迅速に避難ができるということです。

小樽や札幌市内のバスでは緊急時、乗務員が中と外で手動でドアを開けられる装置があるほか、バスならではの方法も。

JR北海道バス

「バスの車内で人が暴れるなどの事態が起きたときに、運転手の判断で、（バス前方の）行先表示板を"緊急事態"に変え、外に状況を伝えるということです」

異変に気付いた人が、警察に通報できるよう、運転手がバスの前、横、後ろの表示板を緊急事態に変更できるのです。

JR北海道バス 営業本部 安全部 梅原 丈輝 課長代理：「お客さまの命が最優先。まずはお客さまをどう解放させるか、それをまず先に考えることが乗務員に求められる」

記事の一部引用:札幌市交通局、北海道テレビ、北海道新聞