小樽・長万部鉄路存廃問題

2022年08月26日

🐻函館線小樽・長万部間のバス転換でバス会社側も課題に❕&国交省が地方鉄道について来年度から存廃について協議❕

🐻✋2030年度末予定の北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される並行在来線函館線小樽―長万部間(140・2キロ)について、沿線9市町と道が町内で7月7日に開いた会合で、道は全線バス転換後のダイヤの検討状況を明らかにした。 

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運行本数をJRと同等以上にするとともに、バスのルート設定の柔軟性を生かし、高校や病院に通いやすくする基本方針を提示。ただ、運転手の確保や財源面など、来年1月を目指すダイヤの原案決定には課題も多い。

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会合は倶知安町の後志総合振興局で開かれ、沿線9市町の首長や道の幹部らが出席。道は《1》長万部―黒松内《2》黒松内―倶知安《3》倶知安―余市《4》余市―小樽の各区間で、沿線9市町、既存の路線バスを運行する中央バス、ニセコバスを交え、検討している鉄路廃止後のバス運行ルートの基本方針やイメージを説明した。

現在…小樽~長万部間のバス転換になった場合には…各バス会社の乗務員の確保が出来るのか?課題もあります。

北海道中央バス(本社:小樽)は乗務員不足❕もあり、小樽市内線の路線バスの本数を全体の約半分に減便した。

特に小樽~余市間の学生通学について、担当路線の余市営業所の人員だけでは対応が難しい。

中央バスはバス転換になった際をおたもい営業所(市内線)、真栄営業所(高速線)が応援する予定にしているが、今の現状だと、中央バス単独でのカバーが厳しいとされている。

バス転換に共同参入も予想されるのがジェイアール北海道バス(本社:札幌)である。

運行されている高速線(小樽~札幌・中央バスと共同運行)と小樽線を担当している小樽営業所だが、余市ルートも担当する場合、に人員とバスの配車に課題も発生する。

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ジェイアール北海道バス小樽営業所

北海道内の各バス会社も乗務員不足❕が課題となっている為、バス転換になった際に対応が出来るのか?今後協議が必要になる。

迫俊哉小樽市長は8月23日の会見で、来年度に塩谷地区で《コミュニティバス》や《デマンドバス》の実証実験を始めると述べた。

10月に予定されている住民説明会で、内容が説明される予定だ。


🐻👍【国交省が地方鉄道について来年度から存廃について協議❕  】

国土交通省は7月25日、経営が厳しい地方鉄道の存廃を検討する地域協議会について、来年度から議論を始められるようにすると明らかにした。

関連法改正を検討、事業者の鉄道利用促進策やバス転換などにかかる費用に対する財政支援を来年度予算の概算要求に盛り込む。

JRは、1キロ当たりの1日平均乗客数を示す「輸送密度」が千人未満などの線区を協議入りの目安とするが、除外要件もあり、国交省は具体的な線区を示していない。

国交省の有識者検討会が7月25日まとめた提言を受け、協議会設置に向けた環境整備を急ぐ。

記事の一部引用:北海道新聞

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2022年04月20日

🐻函館線存廃問題❕小樽・長万部間バス転換に合意❕小樽市は4月下旬に住民説明会❕

🐻✋2030年度末の北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される並行在来線の函館線小樽―余市間のバス転換を小樽市が容認する方針を固めた。

鉄路維持を主張する余市町は条件付き容認を視野に入れているが、小樽市は同町と道の3者による協議を経た合意事項との認識に立っており、3月26日の3者協議で事実上バス転換に合意した。

一方、鉄路維持によるメリットを評価する費用便益分析は行われておらず、波紋を呼びそうだ。


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3者協議終了後、記者会見する(左から)迫俊哉小樽市長、柏木文彦交通企画監、斉藤啓輔余市町長

複数の関係者によると、1カ月ほど前に小樽市内で行った非公開の3者協議で、両市町と道が大筋でバス転換容認を確認したという。

ただ余市町は、鉄道並みの大量・迅速な輸送力確保やJR余市駅周辺のバスターミナル整備などを道に求め、協議は膠着状態にあった。

事態が急転したのは3月中旬。小樽市は、道側から余市町側とバス転換の「了解を取り付けた」との連絡を受け、小樽市議会などに「3者がバス転換容認で合意した」と説明したもようだ。

小樽市と余市町、北海道は3月26日、小樽市役所で協議し、2030年度末の北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される並行在来線の函館線小樽―長万部間 (140・2キロ)のうち、小樽―余市間(19・9キロ)のバス転換に合意した。

これにより、通称「山線」と呼ばれる小樽―長万部間は沿線全9市町がバス転換を容認し、鉄路は廃線が確実となった。 

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小樽市の迫俊哉市長と余市町の斉藤啓輔町長、道の担当者が、小樽市役所で非公開で協議。バス転換で決着した。 

鉄路存続の巨額赤字が強調される中、存続を訴えてきた後志管内余市町はバスの利便性向上や交通拠点整備を道に迫り、実を取る形で矛を収めた。だが、将来も住民の足を確保できるのか―。

全面開通から120年近い歴史を持つ小樽―長万部間の存廃は、余市町の対応が最後の焦点だった。「道庁として最大限努力していくということが確約された」。

苦渋のバス転換は、道や地元に重い課題を改めて突き付けている。

斉藤啓輔町長は道、小樽市との協議後の記者会見で、バス転換受け入れの理由をこう語った。

鉄路の存続を訴えてきた余市町の斉藤町長は協議後の記者会見で「バスの速達性の確保と新たな交通の拠点・ネットワーク整備について、最大限努力すると道の確約を得た。鉄道をやめても便益が下がらず、むしろ住民や来訪客の利便性向上も可能になるのではないか」と転換を受け入れた理由を説明した。

斉藤啓輔余市町長は‥「従前から『大量輸送と迅速輸送が確保されるのであれば、手段は問わない』と述べてきました。利便性の向上や、交通拠点の整備などについて道に最大限努力すると確約をいただいたので、本日の会議で決めました」

🐻👍《小樽~余市間経営分離後の30年間累積赤字額206億円❕でバス転換合意について‥》

斉藤余市町長は‥『いかなる手段を講じたとしても大幅な収支改善が見込めず、北海道、小樽市、余市町だけで、この赤字額を《国の支援》無しでやっていくのは難しいです。』

迫俊哉小樽市長は‥『財政的に厳しいことと、将来人口が減っていく推計がある中、維持していくのは難しい。小樽塩谷から最上に抜ける新たなバスルートが提案されていて、バスが鉄道に代わりうると判断しました。』


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🐻👍《バス転換の時期の前倒しについて‥》

迫小樽市長は‥『基本的に並行在来線の分離は《新幹線開業時❕》で合意されています。前倒しをするのであれば、沿線自治体と協議が必要になります。』

《バス事業者は乗務員不足を理由に減便してます。本当に増便や利便性の確保が担保できますか?》

迫小樽市長‥『道がバス事業者としっかり詰めると約束頂いたので、北海道とバス事業者の協議に委ねたい』

斉藤余市町長‥『バス転換によって利便性を上げると公に広く発信しました。これで達成出来なければ、北海道も我々も批判を相当受けます。皆さんと確約した以上きちんとやっていくだけです。』

🐻👍《小樽~長万部間バス転換に合意❕》

並行在来線函館線小樽―長万部間(140・2キロ)の沿線9市町と道は3月27日、後志管内倶知安町で会合を開き、同区間の鉄路廃止と全線バス転換を正式決定した。

1904年(明治37年)に全面開通した路線は1世紀余りで役割を終える。今後はバス転換の時期や経路が焦点となる。

会合は並行在来線対策協議会の後志ブロック会議。2月の前回に態度を保留した小樽市と、鉄路維持を訴えた同管内余市町が26日の道との3者協議を踏まえ、バス転換容認を表明した。

JR北海道から経営分離される並行在来線の函館線小樽―長万部間の廃止が3月27日に決まったことを受け、小樽市民からは「拙速な結論だ」「やむを得ない」など、さまざまな声が上がった。 鉄路の維持を求めている後志管内余市町では住民から「余市だけでも存続を」「もう仕方ないのか」と複雑な声が漏れた。

一方‥余市町議会並行在来線の存続等に関する調査特別委員会が3月29日開かれ、斉藤啓輔町長は並行在来線の余市―小樽間についてバス転換容認に至った経緯などを説明した。

これに対し、委員は「住民への説明不足。持ち帰って検討すべきだった」「なぜ文書で確約を取らなかったのか」と質問。26日に道と小樽市とで行った3者協議の場で合意したことに対し、釈然としないとの考えを示した。


斉藤町長は「財源が確保できず、国からも補助がないなか、3者のみで運行はできない。財政的負担が足かせとなり、バス転換やむなしと結論づけた」と説明。また「速達性に関し便益を上げることが転換の条件」とし、通学に支障が出ないルート設定やJR余市駅前のバスターミナル整備、国道5号の渋滞回避へ交通ネットワークの構築が確約されたと、3者協議の内容を伝えた。

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朝のJR余市駅ホーム(小樽への通学で約500人が利用しています。)


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夜のJR余市駅ホーム(寂しさを感じます。)

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バスターミナルの整備を計画しているJR余市駅前広場

委員からは‥『条件の具体的な中身が見えてこない』『町民に説明出来ない』等矢継ぎ早に質問、斉藤町長の対応について‥『確約をとった』としながらも、北海道と文書を交わしていないとし、‥『北海道の担当者や町長もいずれ変わる。だからこそ文書を残す事が必要』と今からでも文書を交わすよう迫った。


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斉藤啓輔余市町長

余市町の住民説明会について、《鉄路維持》を主張していた昨年11月に1度開かれただけとし、『町長の口から町民にきちんと説明するべきだ。説明会を開催するのか』と質問、斉藤町長は‥『必要に応じて、事務方で調整する』と答えた。

またバス転換前倒しについては‥原則30年度迄は鉄路維持の立場を示した上で、『議論も始まっておらず、前提条件を確認しないと戦略の構想が出来ない』と述べるにとどめた。

🐻👍《小樽市長バス転換について住民の意見を聞きたい❕》

小樽市の迫俊哉市長は3月31日の定例記者会見で、北海道新幹線札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線函館線小樽―長万部間のバス転換が決まったことを受け、地域住民への説明会を4月28日にも開く考えを示した。


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迫(はざま)俊哉小樽市長

迫市長は「道とも協力し、地域住民にできるだけ影響が出ないように利便性を確保したい」と述べ、改めてバス転換への理解を求めた。

迫市長はバス転換を容認した理由として、第三セクターで鉄路を維持した場合の巨額な財政負担などを挙げ、「100年以上にわたって地域の生活を支えてきた鉄道を断念せざるを得ないことは大変重たい判断だった」と振り返った。

並行在来線函館線小樽―長万部間(140・2キロ)のバス転換時期について「JRの支援があれば前倒しの検討はあり得る」と述べ、条件次第で柔軟に対応する考えを示した。

決定後《鉄路存続》を求める住民の声がある事については‥『鉄道も生活の一部との意見もあったが、バスに代わったとしても利便性を確保できるように協議を続けたい』と述べるにとどめた。


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迫小樽市長は新ルート案に関し、小樽~余市間では1日当たり計33本の列車が運行している現状に踏まえ、『バス転換しても現在の本数を確保してもらいたいという住民の要望はある。少なくとも便数の確保については‥北海道とバス事業者にしっかり協議に当たってもらいたい』と強調しました。

住民説明会では‥沿線の塩谷・蘭島地区等4会場で容認した経過等を報告する見通しです。


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住民説明会で函館線存廃問題について説明する迫小樽市長

「並行在来線(小樽~長万部間バス転換)に関する住民説明会」を開催します

説明会には‥小樽市長と担当職員らが出席し、小樽市がバス転換を容認した経過を報告するとともに、バス転換に関する要望について住民と意見交換をする予定です。(各会場とも事前申込不要、マスク着用❕)

◯蘭島・忍路地区 4月28日(木)午後3時30分~4時30分 蘭島会館 対象:蘭島、忍路地区にお住まいの方

◯市内全域 4月28日(木)午後6時~7時

小樽市役所講堂(6階消防庁舎) 対象:市内全域にお住まいの方

◯塩谷・桃内地区① 4月30日(土)午前9時~10時 丸山下会館 対象:塩谷、桃内地区にお住まいの方

◯塩谷・桃内地区② 4月30日(土)午前11時~正午 親和会館 対象:塩谷、桃内地区にお住まいの方

《お問い合わせは‥》小樽市建設部新幹線・まちづくり推進室 ☎️0134-32-4111 内線7275(小樽市役所内)へ

詳しくは《小樽市HP》をご覧下さい。

🔍🐻【小樽市HP 】

https://www.city.otaru.lg.jp/


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立憲民主党の泉健太代表は函館線小樽―長万部間のバス転換が決まったことについて「自民党政権で地方(鉄道)路線がどんどん削減されている」と批判した上で、沿線住民の生活に影響が出ないよう、代替交通の確保で政府や道などの関係機関が「最大限の配慮をすべきだ」との考えを示した。

交通評論家で亜細亜大講師の佐藤信之さんは、バス転換が決まった小樽―長万部間の線路の存続方法についても言及。英国での取り組みを引き合いに、駅などをボランティアが管理し、保線レベルも下げて経費を抑えられれば、線路は観光列車に特化して「残せるのではないか」と述べた。

2030年度末JR北海道が経営分離する並行在来線の函館線小樽―長万部間、通称・山線(140・2キロ)の廃止が決まり、北海道と沿線自治体が合意した。

小樽―余市間部分存続を求めた後志管内余市町も費用面で断念した。

小樽市や北海道は‥《時間短縮効果❕》や《道路の渋滞緩和❕》、《交通事故の減少❕》等を金額で算出した《便益❕》と事業の《費用❕》を比べ、鉄道が地域にもたらす効果を数値で評価する《費用便益分析❕》を行っていない。

小樽市建設部は‥①既に判断材料が出そろっている。

②赤字負担に加え、施設改修費用等も発生する為財政負担は難しい‥との立場で、『便益が上回るかの観点よりも、可能な財政負担かが重要』とする。

《費用便益分析❕》を行って第3セクターが引き継いだ事例として、福井県の《えちぜん鉄道》がある。

廃線の危機を2003年に乗り越えたが、その際に‥この分析を行い、費用の1・2倍に当たる84億円の効果があると試算、《鉄路存続の根拠の一つ❕》となった。

福井県交通まちづくり課は‥『いずれの公共事業でも大事な考え方で、当時はバス転換の議論もある中で、冷静な分析に繋がった』としている。

並行在来線の廃止は全国2例目で長大区間では初めてだ。

明治期以来の幹線を失うことになる。

在来線による国土軸整備を放棄した国は重い責任を感じるべきだ。広域交通網維持を担うはずの道も赤字線廃止の時と同じく自ら将来像を示すことをしなかった。

新幹線駅整備を急ぐ倶知安町からは早くも廃止前倒しの声が出ている。性急すぎる姿勢に沿線住民の納得が得られるのか疑問だ。

決定は後世に禍根を残さないか。各首長も胸に刻んでほしい。

整備新幹線と並行する在来線は利用減が必至で、国はJRが経営から手を引くことを認めている。

だが廃止は長野新幹線に並行する11・2キロだけだ。都市部を通る区間も多く、他は自治体が関わる第三セクターなどで存続する。

北陸や九州長崎ルートではJRが運行存続を支援する例もある。

今回の山線では国、JRとも終始支援に後ろ向きで「地域が議論する問題」と突き放してきた。

札幌延伸では函館―長万部間(147・6キロ)も並行在来線に当たる。貨物共用のため存続方向とみられるが、沿線やJR貨物などの経費負担協議は難航しそうだ。

このため、旅客のみで特急もない山線は「廃線ありき」で日程を急がされたとの指摘が強い。

「全線維持なら初期投資152億円、初年度赤字22億円」との試算を提示した道は、地元が諦めるのをただ待つ姿勢に映った。

余市町の斉藤啓輔町長は代替バスの利便性向上に「最大限努力すると道の確約を得た」と述べた。

鈴木直道知事は、約束を誠実に果たすという意思表示をすべきだ。

札幌延伸で新幹線利用が大幅に増える胸算用も楽観視できない。新函館北斗開業でも政府・与党の事前試算では収支改善効果が年45億円程度あるとされた。実際はコロナ流行前から赤字が続く。

新幹線では山線区間の途中駅は倶知安のみになる。住民の足確保だけでなく、農林漁業などの産業振興を図る手だてを地域一体で時間をかけ模索する必要がある。

過疎化に歯止めをかけるのは道の役割だ。今後のバス網構築にも消極的ならば、道に対する全道市町村からの不信は増すだろう。

函館線山線区間(小樽~余市~長万部)について、このまま廃線になるのは寂しさを感じます。

2030年迄まだ8年があります。

まだ時間があります。今後も注目していきます。


記事の一部引用:小樽市、北海道新聞、レスポンス

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2022年01月21日

🐻JR函館線存廃問題で小樽・余市・北海道との3者協議会談❕&蘭越では‥1/22勉強会・小樽で2月に説明会開催❕&函館線の存続にヒントが⁉️

🐻✋北海道新幹線札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される並行在来線函館線小樽―余市間の存廃を巡り、20日に小樽市役所で行われました。

北海道、小樽市、余市町による初の3者協議。鉄路存続に向けた財源確保策についは、国の支援がないか改めて確認することを決めた程度にとどまり、具体的な議論は深まらなかった。


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3者協議終了後、険しい表情で‥報道陣の取材に応じる(左から)斉藤啓輔余市町長、迫俊哉小樽市長、柏木文彦北海道交通企画監

北海道によると、余市―小樽間を三セクが運営する場合、経営分離後30年間の累計赤字額は206億円に上る。

また北海道は1月13日、北海道新幹線並行在来線対策協議会「第11回後志ブロック会議」(2021年12月27日開催)の議事録を公開した。

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それによると、出席したJR北海道総合企画本部副本部長から、余市町が鉄道での存続意向を示している小樽~余市間について「仮に運行委託について、当社(JR北海道)にお話をいただくということになった場合には、必要な経費をご負担していただくなど、前提ということではございますけれども、運行委託について検討する用意がある」という発言があったという。

鉄道での存続については第3セクター化の方向性に基づき車両の検査や小樽駅の運営などをJR北海道に委託する案が示されていたが、この発言から自治体が赤字補填に応じればJRによる運行が維持される可能性が出てきた。

ちなみに第3セクター化初年度としている2030年度における小樽~余市間の単年度赤字は4億9000万円が見込まれている。

この発言はJR北海道が従来どおり第1種鉄道事業者のままとなるのか、自治体が施設を保有する第3種鉄道事業者となりJR北海道が運行を担う第2種鉄道事業者となるのかについて言及されていないが、今後、さらに詳細な協議が進められると思われる。

また、JR北海道は旧江差線を含む函館~木古内間で運行している道南いさりび鉄道に対して行なっている協力態勢を例に出し「支援のご要請があった場合には、私どもの会社の経営体力で対応できる範囲、ということに限らせていただきますけれども、可能な限り協力する所存で考えております」と述べ、第3セクター化された場合の協力も示唆している。

道南いさりび鉄道の路線は五稜郭~木古内間だが、JR北海道の協力により全列車が函館まで乗り入れていることから、条件次第では現行の快速『ニセコライナー』のように札幌への直通が維持される可能性も考えられる。

一方、小樽~長万部間は2000年に発生した有珠山噴火で室蘭本線・千歳線を走る貨物列車の代替ルートとして使われたこともあり、その確保も存廃問題の焦点のひとつとなっているが、この点についてJR貨物に対して行なったヒアリング結果も公表されている。

現在、2000年当時に運用していたDD51形ディーゼル機関車はJR北海道やJR貨物からすべて引退しており、北海道内の貨物列車ではDF200形ディーゼル機関車が運用されているが、同車の入線実績がない小樽~長万部間では技術的な検討や改良工事、それらに要する費用負担が問題となる。

そのため、JR貨物からは「災害時においては、貨物列車が通常運行している区間において折返運転と代行トラック等の組み合わせによって代替輸送ルートを構築することを優先的に検討している」という回答があり、事実上、代替ルートとしての利用に難色が示されている。

しかし‥20日小樽市役所で行われた北海道と小樽・余市の3者協議会談では‥昨年12月の後志ブロック会議で、国土交通省とJR北海道は‥

《1》国が線路を所有・管理し、鉄道会社などが列車を運行する「上下分離方式」とする考えはない。

《2》経営分離後の鉄道の運行経費への国の支援制度はない―などと説明していた。

協議会談は‥小樽や余市が求めている‥国などの支援について‥結局‥北海道は‥具体的な回答を避けました。

小樽では2月中に市内4ヶ所で住民説明会を開催する予定があり、JR北海道が運行受託の際に発生する赤字補填を自治体が負担する場合について、財政難の小樽にとっては‥どれだけの負担になるのか?議論が予想されます。

🐻👍【蘭越では‥1/22勉強会開催❕】

《在来線の存続を願う蘭越住民の会》は22日に《蘭越町民センター》で、JR北海道から分離される並行在来線函館線小樽~長万部間の存廃について勉強会を開きます。

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JR蘭越駅構内

蘭越町の担当者を招き、小樽~長万部間の存廃を北海道と沿線9自治体で話し合う《後志ブロック会議》の進行状況について説明を受ける他、意見交換も行います。

参加は無料で、時間は午後2時~3時30分の開催です。

《お問い合わせは‥》蘭越住民の会☎️090-2692-9187へ


🐻👍【小樽で函館線存廃問題の住民説明会が開催します。】


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○2/6(日)9:00~11:00《蘭島会館》(蘭島1-24-19)(※蘭島忍路地区対象)

○2/8(火)13:00~14:30《親和会館》(塩谷2-41-27)

○15:30~17:00《丸山下会館》(塩谷4-89)

(※いずれも塩谷桃内地区対象)

○2/11(金祝)10:00~1130《小樽市いなきたコミュニティセンター》(稲穂5-10-1・業務スーパー小樽店がある建物です。)

(※小樽市民在住・通勤通学者対象)

各説明会の会場では《マスク着用をお願いいたします。》


🐻👍【函館線の存続にヒントが⁉️】

JR函館線小樽~長万部間の存廃問題❕で課題になっているのが、鉄道利用者の減少❕である。

函館線沿線自治体も素早くバス転換を考えるだけでなく、鉄道利用者を増やすのにどう工夫したら良いのか❔

そのヒントが存廃問題の中にあるJR石北線の《車内販売❕》にもあります。 

JR北海道が石北線の特急列車内で行ってきた車内販売を終了したことを受け、沿線の自治体などが2017年末からサービスを独自に始めて5年目を迎えた。

売り上げは堅調だったが、新型コロナウイルス禍による乗客減や販売自粛が直撃し、本年度は最も多かった19年度の2割程度にとどまっている。

関係者は「路線存続のためにも販売を続けたい」と話す。

JR北海道は、利用が低迷していた石北線での車内販売を15年3月末に終了。沿線自治体などでつくる「オホーツク圏活性化期成会石北本線部会」(事務局・北見市)は利便性を維持し路線の利用促進につなげようと、JRの了承を得て17年12月から開始した。


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オホーツク圏活性化期成会石北本線部会による車内販売(北見市提供)

土日祝日の列車に、各自治体や経済団体の関係者ら3人ほどが乗り込み、「遠軽かにめし」や「白花豆プリン」、海産物のおつまみといった特産品を販売している。

現在、函館線小樽~長万部間は特急列車は通っていないが、臨時列車の運行時に停車時間を伸ばして、余市や倶知安、蘭越、長万部の各駅では‥ホーム内で地域名産品を販売する事があるが、車内販売❕なら現在の普通列車でも可能だと思います。

例えば長万部のかにめしや蘭越、ニセコ、倶知安、共和、仁木、余市、小樽等の名産品を土日祝限定❕で名産品を販売する事で、地域の活性化の1つになると思います。

沿線自治体もいかに鉄道利用者を増やすか❔工夫を入れたら、利用客増加と赤字解消のヒントにもつながります。


記事の一部引用:北海道新聞、レスポンス

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sintomi1 at 01:50|PermalinkComments(0)